#1
犬屋TIMEのお話。
一週間ほど経った頃の事だと思う。
ちょっと強い武器を買おうか、それとも防具か・・・。
そんな事ですら、悩みながらゲームを続けていた。
Dioは、別キャラ(当時の1st)でゲームをしている事が多く、TIMEは放置状態であった。
自分から誘っといてなぁ・・・(汗)
そして、チャットが苦手な私は、リネ内でこれといった知り合いもいなかった。
歌う島で一人で狩りしたり、話せる島でぼけっと人のチャットを聞いていたり、適度に逝ったりしながら、まったりと遊んでいた。
クランも作っていた。
Dioと二人しかいなかったが。
クラン名「あるかでぃあ」
英語で、理想郷、とかそんな意味。
後で知ったのだが、リゲルサーバーではすでに、同名(英語)のクランが存在していたようだ。
その日も、いつものように話せる島でぼけっとしていた。
掲示板の上のクイが、定位置だった。
ふと、思った。
──商売がしたい!!
まともにチャットもしていないのに、商売とは。
──チャットの遅さは、単語登録でカバーだ!
なんだか燃えてきた。
売るものは、すぐに決まった。
──犬だ。犬をテイムして売ろう!
まだ、一度もテイムした事無いのに。
とりあえず、称号を「3級テイマー」に変更。
──最初はウルフからだな・・・。
歌う島の、手近なウルフを攻撃してみる。
と、周りの犬が寄ってきて・・・。
TIME、END
最初はそんな感じだった。
だんだんコツをつかんだ頃には、まとまった数のウルフ・シェパードが集まっていた。
早速話せる島へ。
いつもの定位置で、30分くらいぼけっと様子見。
──他に犬屋はいないな。
ついに初商売。ドキドキしながら叫んでみる。
『シェパ・ウルフ売ります!』
・・・・・・
反応ナシ。
打ち方がまずかったか?
『シェパ150Aで売ります 掲示板上』
一人が近づいてきた。
「2匹ください」
き、来たァァァ!!
首輪を二つ置いた後、ウルフも一つ置いて、
「おまけです^^」
わざと白チャットで言ってみたり(笑)
作戦が成功したのかどうかはわからないが順調に売れて、初めての商売は終了したのだった。
その後、ドーベルマンもテイム出来るようになり、2日に一度は話せる島で犬屋をするようになっていた。
ビーグル、バーナードも仕入れた。
街中でも、
「あ、犬屋さんだ^^」
などと声をかけられるようになっていた。
レベルは上がってなかったが、なんかちょっとだけ嬉しかった。
その頃の称号は、「1級テイマー」だった(笑)
そして私は、初めての課金をしてしまった。
そんな頃のお話。
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