#2
シルバーナイトタウンへの道、のお話。
当時私は、シルバーナイトタウンにあこがれを抱いていた。
もちろん島など出たことは無く、攻略サイトなどでSKT──初〜中級者の集う街──などの記述を見るたび、日増しに思いは募るばかりであった。
その日は、たまたまDioが入っていた。
この事を話すと、Dioはこう言った。
「案内してやるよ」
この時ほど、Dioが頼もしく思えたことは無かった。
話せる島からグルーディン村までは、船で300A、ワープ屋で1500A。
もちろん選択の余地も無く、船のチケットを購入する。
その頃は、TI船着場コンバットPKが大流行していて、犯人の女ナイトを見かけるたびにビクビクしたもんだ。
無事に船に乗り込み、船出を待つ。
何もかもが新鮮に見えた。
当時、船の利用者はかなり多く、小心者の二人がする船上でのチャットは、すべてwisなのであった・・・。
船から下りて、グルーディン〜ケントとbookmarkをしながら回る。
犬屋だった私としては、野生犬のメッカウッドベックにも行きたかったのだが、Dioに却下された。
なんでもない観光であったはずだが、事件はケント〜SKT間の行程の半ばくらいの海岸で起きた。
軽い気持ちで叩いたウェアウルフが、3〜4匹連れで向かってきたのだ!
びびったTIMEはとっさにランテレ──迷子になってしまった^^;
(TIME)ごめん
(DioBrando)何やってんだよ^^;
(TIME)すぐ行きます・・・待ってて
(DioBrando)うい
地図を見たりしながら、なんとか飛んだ場所まで戻る。
時間にして、10分程度だっただろうか。
「ごめん^^;」
・・・反応なし。
「Dio?」
なにやら様子がおかしい・・・。
「おーーい」
無反応。
そう、Dioは寝落ちしていたのだ!(笑)
電話を掛けてみたが、一向に起きる気配はない。
もちろん、SKTへの行き方はわからない。
──この時ほど、心細く思えたことは無かった^^;
結局、通りがかりの女ナイトさんに道を尋ね、なんとかSKTまで辿り着くことが出来た。
Dioは放置されたのだ。
後で聞いた話では、Dioは犬野生化&死亡だったそうな(合掌)
あこがれのSKTではあったが、すぐに話せる島に戻ってしまった。
もちろん船で。
なんとなく、初心者の私には敷居が高いように思えたからである。
まだ、サーバーの最大人数は1400人くらいであった。
そんな頃のお話。
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